「それだけで」 紫に染まり始めた街 どこからか生活の匂い 煙草を買いに部屋着のままそれだけで一日が終わる 本当のことがいつも言えないのは それで独りぼっちになるのが怖いから 歪んだ形のまま転がり続けて遠くに来たな どこかで間違えていても戻れない 帰れな ... もっと読む

「モノラルクローム」 風に舞う白い雪を 指先で摘んでポケットにしまった すぐ消えてしまうものを 欲しがる自分に黒いため息 もう二度とは戻らない日々を 何度も棒に振って それでもなお 片手で数える位で 精一杯なんだ 追いかけても 追いかけても 掴めはしない 儚 ... もっと読む

「こわれてしまった」 凛と見つめるあの眼差しも その細い腕の淡い傷も 泣いてる顔も囁く声も 今ではもう全部壊れてしまった 一人の部屋はもう寒すぎて 心の奥まで凍りそうだな あの日まで側にあった体温も 今ではただの抜け殻になった 消えないように零さないよ ... もっと読む

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