「彼方の声」


夜の街はいつもとても 

綺麗なもので溢れていて 

惨めなぼくはひとりぼっちで 

肩竦め部屋に急ぐだけ 


青に変わり置き去りのまま 

歩き出す人の群れを見送り 

そっと目を閉じた 


帰り道の交差点で 

立止まってる淡い影 

遠くなってく記憶の中 

霞むきみの声 


夜の街はどこに居ても 

誰もがみんな笑っていて 

無垢な心はその手繋いで 

肩寄せて夢を見てる 


また 青に変わり置き去りのまま 

いくらこの手差し出しても 

触れるものは温い風だけ


苦しくなる胸の奥で 

鳴り響いてたきみの声 

遠くなってく記憶の中 

霞んでく 


帰り道の交差点で 

振返るけど見失って 

もう聴えないよ 

あの日の声 


きみはもう居ない