「白い肌について」


「伝えたい事なんてひとつもない」 

きみは呟く 赤い目を腫らして 


下唇噛んで強がった 

仮面被って笑ってみせるのが 

得意だった 


祈るような日々の中で 

心は壊れていくだけ 

それでも向き合ってみてよ 

ほらドアの鍵は開いてるさ 


その白く細い腕の 鮮やかな青い傷痕 

きみは黙って眺めてた 


零れ落ちていく涙の雫が 

傷を濡らして光るのが綺麗で 

見惚れてた 


裏切られて泣いてしまうほど 

愛されることは怖いけど

いつでもただ信じていた 

それくらいきみは優しい人 


祈るような日々の中で 

心は壊れていくけど 

それでも手を伸ばしていいんだよ 

もうドアの鍵は開いてるから 


そのドアの先で待ってるから