「イノセント」


白い肌の裏に隠した秘密の数だけ

"生きよう"と夜を越えたこと

失くさないように


雨が止んで忘れられた

使い捨ての傘みたいに

誰にも期待されることのない

毎日が過ぎていく


ノートに書きなぐった心の内側

涙で滲んで真っ黒に染まる


神様もし居るならどうか私を見つけて

"生きている"ねぇ ただそれだけで

たまには褒めてよ


目の前にある全てが

きれいごとや嘘みたいで

誰かの言葉にも心から

笑えなくなっていたんだ


それでも消えない不完全な心

それならもういっそ失くなってしまえばいい


何もかも諦めたふりでそれでも本当は

明日を待ってしまう事も解っているのに


白い肌の裏に隠した青い傷痕が

"生きたい"と叫んでいるように

僕には聴こえた