「水色の花」
始まりはきっともっと単純で
夢見るだけで満たされていたけれど
月日は巡り夢も今では
ただの容れ物になった
陽も当たらない 路地裏の片隅で
ビルとビルの隙間に落ちた祈り
アスファルト 突き破り
咲き誇る花のように
力強く 生きていく姿に 憧れてた
立ちはだかる高い壁を
超えようともしないくせに
諦めては どこにも行けない
自分をただ 嘆いてばかりいた
誰かの言葉に惑わされては
描いた色も見失っていつか
本当の想いにカギをかけて
心にしまい込んだ
手付かずのままで 色褪せていく未来
このままでいいなんて思えなくて
アスファルト 突き破り
咲き誇る花のような
力強く 気高い生き方は
できなくても
今からでも遅くはない
この手のなかにまだ残された
くすぶってる 祈りの欠片を
拾い集め また夢に変えていく
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