「シンクロナイズドファンファーレ」


なりたいのはいつも

自分じゃない誰かで 心を殺して

行きたいのはいつも

ここではないどこかで その度さまよって


悲しみと戦うために硬く

握ったその手のひらを見せろ


君が生きている

それだけで こんなにも

心震え 涙が溢れる 

ほら笑ってくれよ

隠し続けてた 傷跡も 

生きてきた証だ

何もないと 嘆いたその手で

鳴らせ 鳴らせ 未来のファンファーレ


逃げ出したい君をひとりにさせないように 

僕は逃げない

弱い心のまま 寄り添い合えるように

ここに立っていたい


一人でも生きていけてしまうこと

それだけは選ばないでいてよ


君の耳元で鳴り響いて 

心臓の奥まで

もしこの歌が届いたのなら 

受け取ってよ その手で


たった一つだけ 

譲れないものを 一つだけ

胸の奥に 抱きしめたままで

明日へ向かおう

そして今 希望の粒子が最高密度で

この世界を包んで広がる

響け 響け 命のファンファーレ