「明日ぼくが居なくても」


嫌われるのが怖くて

バレないように嘘を吐く

そんな日々の繰り返しにいつも

増えるのは溜め息ばかり


また一日が始まる

心は部屋に置いてきた

機械のように振る舞えば

生きることなど容易いものです


そうやって全てが麻痺していく

虚しさのなかで

歯車のひとつになって

人ゴミに紛れていく


明日ぼくが居なくても

何も変わらないような気がしてるんだ

僕の影が切り取られた世界は

平然と回るのだろう


胸に開いた小さな穴

乾いた風が入り込む

傷跡はまだ痛むが

それもやがては慣れていくのかな


バラバラに散らばった心のかけら

拾い集めてもゴミになるだけかな


ずっと凍えて地下室の隅で

選ばれるのをただ待っている

誰か僕を見つけてよ

叫ぶこの声はもう届かない


明日ぼくが居なくても

何も変わらないような気がしてるんだ

僕の影が切り取られた世界は

平然と回るのだろう