「月燈」
自分が傷付いたことよりも
誰かを傷付けたことのほうが
心の奥にこびりついたままで
かさぶたみたいに残っていくな
何を諦めてきたのかな
どれを忘れてしまったのかな
それすら思い出せないほどの
速さで過ぎていくそんな日々に
曇り空の隙間に
少しだけ月が顔を出した
君の今日はどんな一日だったの
些細なことでも聞かせてほしい
話し疲れて眠りにつくまで
明かりを燈すよ そばにいるよ
月が浮かんで見えるのは
君が月を見ようとしたから
それなら例え見えない時でも
たしかにそこにあるはずでしょう
そんな風に世界は
僕らの描いた通りになる
ただ君のために 輝き放つよ
微かな光を信じていて
深い闇のなかで 触れられなくても
僕なら必ず 見つけ出すよ
誰も居ない夜空に
二人だけの月が顔を出した
君の今日はどんな一日だったの
些細なことでも聞かせてほしい
孤独に飲まれて 消え入りそうでも
想いを 願いを 絶やさないで
ただ君のために 輝き放つよ
微かな光を信じていて
明日が怖くても きっと大丈夫
照らすよ 放つよ そばにいるよ
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