「言葉束」


心配して電話しても 

こっちの心配ばかりしてさ

そんなもんかな 小さな頃から

何も変わってないな


生まれ育った家はもうないし

離れて暮らして随分と経つけど


この先あと何年何日 

一緒に居られるのだろう

これからあと何回何秒

あなたに会えるのだろう


あなたのことを思い出せば

優しい記憶で埋め尽くされる

僕はといえば 困らせたり

泣かせたことばかりで


手を引かれて歩いた帰り道

やがてはその役目も逆になるかな


花を集めて花束ならば

ここにあるのは言葉束

誰かの優しさに触れるたびに

少しづつ育っていくよ


今生まれた小さなこの歌は

あなたがいつか終わっても

永遠であり続けるでしょう

愛され続けるでしょう


この道を選んだこと

あなたが支えてくれたこと

全て今日のこの歌に繋がっていた


この道を選んで良かったよ

あなたが生きている間に

ずっと言えなかった言葉を贈るよ


愛してる