2021年09月

「それだけで」 紫に染まり始めた街 どこからか生活の匂い 煙草を買いに部屋着のままそれだけで一日が終わる 本当のことがいつも言えないのは それで独りぼっちになるのが怖いから 歪んだ形のまま転がり続けて遠くに来たな どこかで間違えていても戻れない 帰れな ... もっと読む

「モノラルクローム」 風に舞う白い雪を 指先で摘んでポケットにしまった すぐ消えてしまうものを 欲しがる自分に黒いため息 もう二度とは戻らない日々を 何度も棒に振って それでもなお 片手で数える位で 精一杯なんだ 追いかけても 追いかけても 掴めはしない 儚 ... もっと読む

「こわれてしまった」 凛と見つめるあの眼差しも その細い腕の淡い傷も 泣いてる顔も囁く声も 今ではもう全部壊れてしまった 一人の部屋はもう寒すぎて 心の奥まで凍りそうだな あの日まで側にあった体温も 今ではただの抜け殻になった 消えないように零さないよ ... もっと読む

「明日ぼくが居なくても」 嫌われるのが怖くて バレないように嘘を吐く そんな日々の繰り返しにいつも 増えるのは溜め息ばかり また一日が始まる 心は部屋に置いてきた 機械のように振る舞えば 生きることなど容易いものです そうやって全てが麻痺していく 虚しさ ... もっと読む

「セピア」 上手くいかない毎日の行方を  いつでも誰かの所為にして 当たり前のように溢れ落ちてくる言い訳を 積み重ね自分を誤魔化した そんな自分を棚に上げ 誰かの為に生きるとか どの面下げて歌ってたんだろう 自由よりも孤独よりも 今の僕に必要なのは ほん ... もっと読む

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