カテゴリ: 回転する世界の静止点

「心拍数」 白い部屋の隅で 膝を抱え 朝が来るのを拒んでいた いくら泣いてみても 叫んでもこの声は届かない 気休めでいいから 独りじゃないよって 誰か言ってくれないか 頭が狂いそうだ 窓際の紅い花 役目を終え 花瓶のなか枯れていた それでも続いていく 胸の ... もっと読む

「また終わるために」 あの時触れていた温もりも 忘れてしまうだろう 灰色の街と汚れた地図 路地裏 うずくまる影 どこにも行けないと泣き顔で 白い手繋いだっけな 見えない向こう側 知りたくもない 僕らは目を逸らすけど いつか描いた場所へ君を連れて 羽ばたく ... もっと読む

「白い肌について」 「伝えたい事なんてひとつもない」  きみは呟く 赤い目を腫らして  下唇噛んで強がった  仮面被って笑ってみせるのが  得意だった  祈るような日々の中で  心は壊れていくだけ  それでも向き合ってみてよ  ほらドアの鍵は開いてるさ  ... もっと読む

「フローライト」 置き去りのままで針は進んでく 暗がりのなか選ばれる時を待って 軋む心の巡る速度に 言葉はいつも追いつけないままだった 掠れた声で叫び続けてる 淡い光が指し示す影を追って その輝きが見たくもない 未来ばかりを照らしたとしても 満たされたフ ... もっと読む

「彼方の声」 夜の街はいつもとても  綺麗なもので溢れていて  惨めなぼくはひとりぼっちで  肩竦め部屋に急ぐだけ  青に変わり置き去りのまま  歩き出す人の群れを見送り  そっと目を閉じた  帰り道の交差点で  立止まってる淡い影  遠くなってく記憶の ... もっと読む

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